Henri Matisse(アンリ・マティス)
色彩の魔術師
アンリ・マティス(1869~1954)
アンリ・マティスは1869年に北フランスのル・カトー・カンブレジに生まれ、法学を学んだ後、画家を志して1892年にアカデミー・ジュリアン、続いてパリ美術学校でギュスタヴ・モローに師事した。ジョルジュ・ルオーらと出会い、1898年に結婚。経済的困難の中、装飾家としても働きながら制作を続けた。1911年のモロッコ旅行を機に「オダリスク」連作を開始。1920年にはバレエの舞台美術も手がける。1943年に南仏ヴァンスへ移住し、切り紙絵の制作を本格化。1947年から52年にかけてロザリオ礼拝堂の装飾に取り組んだ。1952年には故郷にマティス美術館が開館、1954年に84歳で逝去。色彩と形の革新により、20世紀美術に大きな足跡を残した。